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山行記録

~公開山行や個人山行の記録~

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松戸山の会

山行記録

 北東北・北海道 早池峰山,渡島駒ヶ岳,樽前山,ぺテカリ岳,ニペソツ山,天塩岳,暑寒別岳 


 山名
早池峰山1917m,渡島駒ヶ岳892m,樽前山1022m,ぺテカリ岳1736m,ニペソツ山2013m,天塩岳1558m,暑寒別岳1492m
 山行日
2015年06月29日(月)-07月11日(土)
 人数
L:K.K
 コース
それぞれ往復
 費用
 
コースmap
北海道の山
 

 コ−スタイム

本文に記載

 

 早池峰山

6月28日:自宅発=常磐道・東北道=( 平泉中尊寺観光)=花巻=河原坊登山口(泊)

6月29日:早池峰山登山 (一等三角点は1913.4m) 【コースタイム】河原坊登山口7:30−早池峰山頂11:40/12:25−小田越14:40−河原坊登山口15:10=岩木山山麓馬返(泊)

稜線には雲がかかっているが本降りになることはない予報だ。河原坊からの道は主稜の急傾斜の横腹をジグザグに登るコースで山頂までガレ場で急登の連続であるが多種の花が咲いており写真撮影しながら登れば楽しい。固有種のハヤチネウスユキソウは咲き始めたばかりで花びらがまだ小さく思えたが早池峰山にふさわしく清楚でとても綺麗だ。4〜5日もすれば花びらもふっくらとして更に優雅な姿を見せてくれるのでは。山頂に着く頃には青空も広がり始めた。山頂は地元の中学生が校外授業で登ってきており大変な賑わいだ。暫し休憩後時折ガスで隠れる対岸の薬師岳を眼下にガレ場の浮き石に気をつけながら小田越へ下る。ここからは舗装された車道を更に下って河原坊登山口へ戻る。河原坊登山口の下流600mに「うすゆき山荘」というログハウス型の山小屋があり20人程が宿泊可能だ。 詳細は管理者花巻市大迫総合支所0198-48-2111まで。

 
ハヤチネウスユキソウ
ハヤチネウスユキソウ
ミヤマオダマキ
ミヤマオダマキ
 

 渡島駒ヶ岳

駒ヶ岳全景

6月30日:(移動のみ)岩木山山麓馬返=青森港=(フェリー)=函館港( 函館赤煉瓦倉庫、函館山からの夜景観光)=駒ヶ岳六合目P(泊)

7月1日:駒ヶ岳登山 【コースタイム】赤井川コース六合目登山口6:05−馬の背7:00/7:05−六合目登山口7:40 =支笏湖畔(泊)

駒ヶ岳登山道は現在赤井川コースのみで馬の背より先は立ち入り禁止区域となっている。六合目の登山口を出る頃は山頂の剣ヶ峰が見えていたが次第に雲に覆われ馬の背では一面霧で視界は効かず早々に引き返す。歩程は往復で1時間半程度

 

 樽前山

樽前山登山道より支笏湖を望む

7月2:樽前山[1022m]登山 (中央の溶岩ドームは1041m) 【コースタイム】支笏湖=七合目登山口7:10−外輪山取り付7:50−東山(外輪山最高地点1022m) 7:57/8:05−西山(993m) 9:12/9:30−外輪山取り付10:08/15−七合目登山口11:00=支笏湖=浦河荻伏町(泊)

西山より見た樽前山溶岩ドーム

明け方の小雨は止んだが外輪山の稜線は雲に覆われて取り付から外輪山のお鉢巡りコースになり最高峰である東山(樽前山)でもまだ霧に覆われ視界は効かず山容は不明のまま。東山から外輪山を半周した西山山頂で休憩中に霧が晴れ突如溶岩ドームが目前に出現、山肌から噴煙を上げる奇怪な山容に圧倒された。今まで色々な火山の山を見てきたがこのような火山は初めてでドーム全体が巨大な怪獣のようで「今にも動き出すのでは」と思った。稜線を隠していた霧が晴れて現れた全体の山容は九州の阿蘇山(二重火山)の小型版のようにも思えるが、実際は三重式火山で地図から判断して一番外側がカルデラ湖である支笏湖を囲む風不死岳から樽前山、恵庭岳、紋別岳等でその中の樽前山については二番目が東山から西山に至る外輪山でその中に現在の溶岩ドームでき三重式火山が形成されているのではと推測できる。七合目の登山口駐車場に戻ると、車の数が数十台にもなっていた。空は青空が広がりこれから暫くは晴天が続く予報だ。

 

 ペテカリ岳

ペテカリ山荘

7月3日:650mの峠越えてペテカリ山荘へ行く予定であったが 【コースタイム】浦河荻伏町=神威山荘近くの峠越え登山口8:50−峠への詰めでルートを間違えた支尾根の鞍部10:40−元の登山口に戻ってくる12:45=神威山荘(泊)

峠越えでペテカリ山荘へ向かったが最後の詰めの所でルートを間違い峠ではなく支尾根の鞍部に出てしまった。これが原因でワンデリングをやってしまい登山口に戻ってきてしまう。そのため今日は神威山荘泊とし、明日出直しとする。間違えた場所は直ぐに分かったが登り詰めた鞍部に赤テープが無く「おかしいな」と思った時点で間違った場所まで引き返して下ればよかったがそれをやらなかった。登山口に戻ったので良かったが「もし他の不明な所に降りていたら」と思うと・・・。しかしこの1日遅れが幸いしペテガリ岳登山日は晴天に恵まれることになる。

7月4日:650mの峠越えてペテカリ山荘へ【コースタイム】神威山荘=神威山荘近くの峠越え登山口6:50−落差5m程の滝7:50−650m峠8:45/8:50−伐採跡植林地9:10/9:15−涸沢を渡った林道9:30−ペテカリ山荘10:50

昨日と同じ小さな沢沿いの道を進む。昨日ペテカリ岳に登頂したという単独行の方に会い、登山道の刈払いが行われていることを聞く。昨日間違えた地点ではそのまま直進して水量が少なくなった沢を詰める。踏み跡と赤テープに導かれて笹藪の急登を登りきると650mの峠に着き安堵する。笹藪の稜線を右へ20m程進んだ所が下降地点となり小さな沢を20分程下ると伐採跡植林地に出て目の前が広がり狭く湿っぽい沢から抜けて視界が広がり重苦しい気分から開放された。涸れて石がゴロゴロしたベッピリガイ沢を渡ると本格的な林道となる。天気が怪しくなったが幸い小雨程度で本降りにはならなかった。ペテカリ沢に架かる橋を渡れば程なくペテカリ山荘だ。山荘は三角屋根の2階建てで1階は薪ストーブや倉庫、水が引かれた流し台が設置され炊事場などに区切られており20人程度なら2階の板の間で快適に過ごすことができそうだ。

車が2台駐車していたが地元の静内山岳会の方達のもので稜線上にテント泊で登山道の藪の刈払いをやっているようだ。日が暮れて2人組みのパ−ティが来たので今夜は3人の宿泊となった。話を聞くと札幌から車を飛ばしてきたようで神威山荘側を夕方5時に出発し8時に到着した健脚者だ。なお一人一泊500円の利用料(小屋の維持管理のための協力金)が必要。僅か500円の協力金でこんな立派な小屋に泊まれるのも静内山岳会の方達がボランティアで維持管理していただいているためです。

 
ペテカリ岳全景
ペテカリ岳全景
ペテカリ岳頂上
ペテカリ岳頂上

7月5日:ペテカリ岳登山 【コースタイム】ペテカリ山荘4:00−1050mピーク6:10/6:15−1300mピーク8:00/8:05−1200m鞍部8:25−ペテカリ岳10:00/10:45−鞍部11:45−1293mピーク13:23/13:30−ペテカリ山荘15:40

今日の山行はこれまでとは異なりアップダウンが多く藪漕ぎを強いられ距離も往復で18kmと長い。3時に起床4時に出発。入山届けには今200名山を目指しているプロの冒険家田中陽希さんの名前が記載されている。「何時間位で登ったのだろうか?」と思ったが彼の場合は車道も全て歩きで前に登った山の下山した所に最も近い登山口から登るので、ここから登ったのかまたは下ってきたかは不明だ、私も記載して出発。ベッピリガイ沢には川霧がかかっている。暫く歩きやすい沢筋の道を進むと尾根の裾野をジグザグ気味に登るようになる。一部藪漕ぎを強いられたが僅かな区間ですぐに刈り払いが行われた歩きやすい開放的な道となる。静内山岳会の方達と出合い刈り払いに感謝の意を伝える。少し遅れて発った札幌から来たIさんの2人組に追い抜かれる。やがて尾根稜線上に忠実に着けられた道となり大小のピークの登り下りを繰り返すと、左手前方に長い尾根を従えて聳えるペテカリ岳が迫ってきて1200mの鞍部に、これより山頂まで500mの直登となる。稜線が一時雲に覆われたりしたが天気は全く心配なし快晴同然である。

2人も若いとはいえさすがにこの登りは厳しいようで追いついてしまったが私を心配してペースを合わせてくれたようだ。ハイマツに捕まったりしながら一歩一歩少しづつ高度を上げニセピークを越えて山頂直前でまた私を待ってくれた。そして3人同時にペテカリ岳山頂に。この山を知って「いざ行かんペテカリへ」と思い続け45年目にして頂に立つことができ感無量である。快晴の素晴らしい天気の頂からは360度見渡す限り山、山・・で日高の山並は南北に果てしなく続き、近くには中ノ岳その奥に神威岳が、北部の彼方にカムイエクチカウシ山が望め登山意欲を掻き立てられる。もっと留まりたいが帰りも長丁場で登り同様のアップダウンが待っている。帰りの登り返しは“きつい”の一言。私は歩くのが遅いので先に山頂を後にして1200mの鞍部まで一気に下る。Iさん達はさすがに早い、直ぐに追いつかれた。彼らは今日中に峠を越えて札幌へ帰らなければならないので私に構わず先に行くようにしていただく。

途中で静内山岳会の方達がまだ刈り払いをやっているのに出会いその労をねぎらい再度感謝の意を述べる。暫く一緒に歩くことになり羆に出くわした時の対処方法、羆の行動について、「鈴や笛は無いよりはましだが・・」、夏場は稜線には上がってこない等の話を聞かせてもらった。最後のピークを登り切り後は下るのみになったのだがここからが以外と長く感じられた。それでも山荘には15時40分に無事戻ることができた。Iさん達は15時頃に山荘に着き既に峠を目指したようだ。私にはそんな余力はもう残っていない。「この辺りが若い方達と老い耄れの違いだな」と思わずにはいられない。静内山岳会の方達も全員降りてこられ駐車してあった車に分乗して帰られた。帰り際に「窓を開けたままにしてあるので、明日小屋を出る時に閉めるよう」頼まれた。もちろん快諾だ。今夜は私一人だけになったが充実した1日だった。荷揚げしたミニ缶ビーで乾杯。夕方鹿が数匹うろついている、餌になる物は無いのに何をしているのだろうか?

 
ペテカリ広場にて

7月6日:ペテカリ山荘から峠越えで神威山荘近くの登山口へ 【コースタイム】ペテカリ山荘6:00−峠8:05/8:15−落差5mの滝8:40/45−神威山荘近辺登山口9:30=浦河荻伏町=襟裳岬=牧場の牧草地(車中泊)

目覚めはすこぶるよろしい、昨日依頼された山荘の窓閉めは指さし点呼を2回やり確認、念のため薪ストーブの状態も確認し世話になった山荘を後にする。ベッピリガイ沢沿いの林道を歩いていると鳩に似た鳥がチョロチョロと歩いており近づくと飛んで逃げるのだがその飛び方がぎこちなく「なんて飛ぶのが下手な鳥だろうと思った」。あとで判ったがエゾライチョウでそのうち日高のヤンバルクイナになるのでは?ベッピリガイ沢を渡ってから峠迄は近かったような気がする程足取りは軽かった。峠からは下りだ。焦らず慎重に足を運び林道に出てニシュオマナイ川を徒渉3時間半で神威山荘近くの路上駐車している登山口に戻ることができ「ホッ」とする。山荘からペテカリ岳は稜線歩きで羆に出くわす心配は全くないが、山荘から峠越えは往復共に沢筋の道が多く単独のため怖くて笛を頻繁に鳴らしながら歩いたからだ。暫し休憩後車窓から競走馬の牧場を眺めながらのんびり車を走らせて荻伏町に降り浦河からは国道336号へ進路を取り襟裳岬を訪ねた。霧に覆われて風が強く太平洋の荒波が岬の断崖に打ち寄せ夏なのに冷たく寒かったがペテカリ岳に登った後で心は温かった。

 

 ニペソツ山

ニペソツ山、前天狗より

7月7日:(移動のみ)牧場の牧草地=帯広=士幌=糠平=十六の沢林道=杉沢出合ニペソツ山登山口

7月8日:ニペソツ山登山 【コースタイム】杉沢出合登山口4:50−前天狗7:40/7:50−天狗岳8:20−ニペソツ山9:25/10:00−天狗岳11:35−天狗のコル12:12−登山口15:00=糠平温泉コテージ(泊)

ニペソツ山は北海道では特異な岩稜の山で、かって石狩岳から急峻なピークの山容を眺めた時に「何時か登って見たい」と思っていた山だ。このような岩稜の山は他には北アルプス前穗高の北尾根に似た芦別岳と利尻岳のみであろう。昨日は風が強く登頂を断念して下山した方もいたが今日は風もおさまり青空が広がる素晴らしい天気だ。昨夜からの宿泊者は3人だが数台の車が上がってきて5〜6人程が先に登って行った。登山口の杉沢出合の十六の沢にかかる丸太橋を渡り樹林の木陰の中を緩やかに登って小天狗の岩場をトラバースすると天狗のコルで樹林帯から背丈の高い這松や灌木のトンネルとなり、1700m付近まで高度を稼ぐと森林限界を越え背丈の低い這松や岩が苔むした道となりイワウメ、エゾコザクラ、チングルマなどの高山植物も見られるようになる。キタキツネが苔の生えた地面に顔を突っ込んで一生懸命に餌をあさっていたがミミズでもいたのだろうか?まだ子供のようで近づいても逃げようとしない。

 
ニペソツ山頂上

前天狗岳で一休みする、正面には急峻なニペソツ山が堂々と聳えて我々を待ち構えている。小ピークの天狗岳は北西側をトラバースし150m程下って200mの急登を登ると東側が断崖の稜線となり更に100m程のザレの稜線を登って山頂に立つ。山頂からの眺めは「絶景」の一言で北西側は東大雪の石狩岳から音更山、ユニ石狩岳、その左奥には北海道の最高峰旭岳、なだらかな白雲岳と平ヶ岳、忠別岳、化雲岳、雄大なトムラウシ山、オプタテシケ山、美瑛岳、赤茶けた十勝岳、そして富良野岳といずれも山肌に雪渓を抱く大雪山の主稜線の山々が一望できる。今から40年程前に愛山渓温泉から北鎮岳へ登り今一望している主稜線の山々を10日間で縦走したことが思い出される。山頂の東側は300m程の絶壁で底には雪渓を抱いており西側は急斜面の稜線で南に痩せた岩稜が続くが道は無いようだ。山頂からの絶景を満喫したところで帰路となる。登ってきた道をそのまま下るだけだがガレ場が多く浮き石に注意して写真撮影をしながら十六の沢にかかる丸太橋を渡り登山口に戻る。

糠平温泉郷に下り、夕食は単品のみそラーメンのみで温泉付きの豪華なコテージを1軒丸ごと5000円で借りることになった。ここのオーナーは半分趣味で不定休で営業しているとのことだ。露天風呂付の温泉に浸かり前半の山行の疲れを癒やす。

 
エゾコザクラ
エゾコザクラ
キタキツネ
キタキツネ
天狗平付近より見るトムラウシ山
天狗平付近より見るトムラウシ山
イワウメ
イワウメ
 

 天塩岳

7月9日:( 移動のみ) 糠平温泉郷=三国峠=層雲峡=上川=手塩岳ヒュッテ(泊)

手塩ヒュッテもペテカリ山荘に似た作りで立派だ。夏の間は管理人が常駐と聞いていたが無人だ。駐車場は広いしキャンプ場のような炊事場、トイレもありもちろんテントを張って過ごすこともできる。車は3台駐車しているが小屋泊まりは自分だけで他の人は車中泊だ、立派な小屋があるのに何故?

7月10日 手塩岳登山 【コースタイム】手塩岳ヒュッテ4:50−新道・旧道分岐点5:15−前手塩岳巻道分岐7:05−前手塩岳7:25/7:30−手塩岳8:45/9:05−避難小屋9:40/9:45−手塩岳ヒュッテ12:05=旭川=雨竜町=南暑寒荘(泊)

 
天塩岳頂上

ヒュッテから手塩川本流に沿った平坦な道を進み新道との分岐を経て対岸の四段の滝を見すごして沢から徐々に離れて前手塩岳の腹を暫く緩やかに登ると森林限界を越え急登となり浮き石が多いガレ場となる。黄色ペンキに導かれて前手塩岳山頂までほぼ直登する。視界が悪い時の下りは注意が必要。南へ200m程下り同じ高さまで登り返すと鋭利な石を積み上げたような手塩岳山頂で一等三角点の山でもある。山頂からは西へ向かって緩やかな広い稜線上の新道コースを下ることにする。これまで「平凡な山容の山だ」と思っていたが稜線上の途中で振り返ると手塩岳が天をつくピラミッドのように見え「素晴らしい」と思った。避難小屋を通り天塩川への道を下り旧道コースと合流しヒュッテに戻る。

今日は早めに下山できたので連泊を止め次の暑寒別岳の登山口である南暑寒荘に向かう。南暑寒荘は新築したばかりの建物のようで山小屋という雰囲気ではない1階は吹き抜けで専用の自家発電所があり一日中電気は使えるし、シャワー有り、トイレは水洗、仕切られた部屋が板張りであることがこの建物が山小屋であると認識させてくれる。夏場は管理人が常駐で山荘使用料1000円、環境維持のための協力金500円が必要、柔らかい草地の幕場にテントを張って過ごすのも良いかも。10人までは、700 円+500円X人数

 

 暑寒別岳

南暑寒荘

7月11日 暑寒別岳登山 【コースタイム】南暑寒荘4:00−白龍の滝4:34−湿原入口5:20−休憩所5:40−左一方通行分岐6:00−展望台6:50/6:55−南暑寒別岳8:10/8:15 −暑寒岳稜線の南部端7:55/8:05−暑寒別岳10:30/11:00−南暑寒別岳13:30/13:40−展望台14:40−登山道下り左周り分岐15:05− 南暑寒荘17:00

 
遙か彼方に暑寒別岳、雨竜沼湿原より

南暑寒荘で相部屋となった札幌から来たAさんと同行することになる、ペンケペタン川沿いの左岸の緩やかな道を進む第一の吊橋で右岸に渡り白龍の滝を上から眺めた後、第二の吊橋で左岸へ渡る。やがて川幅が広くなり雨竜沼湿原の入り口で植生を守るために靴のドロを洗い流す。道が快適な木道となり広大な湿原で花や風景の写真撮影に熱中して前に進まなくなる。湿原は綿菓子のようなワタスゲが最盛期で、黄色のエゾカンゾウはで1週間程で湿原を埋め尽くことだろう。前方には南暑寒岳が聳え稜線が延々と続きその右奥に南北に裾野を広げた暑寒別岳が池糖にその姿を写している、「暑寒別岳までは遠いなー」と思いながらとりあえず南暑寒岳迄では行くことにしが、幸か不幸か暑寒別岳迄往復できる時間に着くことができた。この時点では体力もまだ十分にあり同行していただいたAさんに「暑寒別まで行きましょう」と誘い二人共意気揚々と向かったのはよかったが、南暑寒岳からは藪漕ぎと急登が待ち構えており距離も相当なものだった。

 
雨竜沼湿原、南暑寒岳登山中より

我々を途中で追い抜き暑寒別岳へ向かっていた若者が途中で休んでいたので問うてみると「藪漕ぎがすごく羆が出そうで怖いので止めようと思っている」とのこと、ここ迄来て止めるのは惜しいので一緒に行くことする。3人になれば我々も心強い。しかし遠かった。Aさんと私は暑寒別岳稜線の南の端まで登り詰めた時は体力を相当消耗してしまった。幸い平坦な道となりシラネアオイの可憐な姿、チングルマやエゾハクサンイチゲに黄色のシナノキンバイのお花畑に迎えられて疲れもどこかへ。そして3人同時に一等三角点の頂にたどり着き互いに健闘を讃えて握手。山頂付近は高山植物の宝庫で我々を迎えてくれた花以外にも紫のチシマキキョウ、朱いエゾツツジもひっそりと咲いている。

 
暑寒別岳頂上

広くない山頂は増毛から登って来た人で賑わっていて雨竜(南暑寒荘)から登ってきたのは我々3人のみである。暑寒別岳を目指す場合は日本海側の増毛からが一般的で南暑寒荘から目指すのは「往復30km以上の長い道のりを知らない者」、「変わり者」、「もの好きな者」のいずれかで、私は「長い道のりを知らなかった」類に属することになる。山頂からの景色やお花畑を楽しんで帰路となるのだが、覚悟はしていたものの450m下って250mの南暑寒別岳へ登り返しはもう限界に近い体力を要した。羆の糞は頻繁にあるわ、藪漕ぎと直登の連続、最後にガレ場の登りと悪路の見本みたいな登山道だ、南暑寒別岳に着いた時は「よくぞ登り返した」と自分を慰めた。「もう登りは無く藪漕ぎも無く下るだけ」と思うと元気が出る。湿原の展望台までは長かったが木道になると又写真撮影が始まった。エゾカンゾウの花びらが朝より多く開いている気がした。湿原と別れるとペンケペタン川沿いの道を只ひたすら歩くのみで丁度午後5時に南暑寒荘に着いた時は「お互いよく頑張った」と改めて健闘を讃え別れる。

 

 長い山行も終わり

まだ柔らかい羆の糞

これまで続いた晴天も終わりに近づいたようで予報では明後日夕張岳登山予定の13日は雨模様。今日の疲れもあり今回は中止にして北海道山行を終了とする。当初は計画の半分も達成できれば満足できると思っていたが天気に恵まれ予想以上の成果が得られて大満足だ。下山連絡を快く引き受けていただいた、Iさん、Wさん、Oさんに感謝。帰りに雨竜町の「いきいき元気村」で汗を流して石狩川沿いのR275号、R12号を南下して苫小牧港に向かった。 写真に記載の山名や花の名前が間違っているかも知れません、お許しを願うと共にお知らせいただければ幸いです

 K.K 記
 
 山行記の訪問者数 今月:15件 累計:598件
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