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山行記録

~公開山行や個人山行の記録~

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松戸山の会

山行記録

 北ア、赤牛岳〜奥黒部の秘境、読売新道を歩く〜 


 山名
烏帽子岳2,628m、野口五郎岳2,924m、水晶岳2,986m、赤牛岳2,864m
 山行日
2008年9月9日〜12日前夜発
 人数
2名
 コース
9月9日(火)高瀬ダム−烏帽子小屋9月10日(水)烏帽子小屋−野口五郎岳−水晶小屋9月11日(木)水晶小屋−水晶岳−赤牛岳−奥黒部ヒュッテ9月12日(金)奥黒部ヒュッテ−黒部ダム
 費用
-
 
TAG:北ア,縦走(テント)
 
コースmap
赤牛岳 縦走コース

 タイムコース詳細

9月9日(火)晴れ

高瀬ダム8:35−烏帽子小屋14:15


9月10日(水)晴れ

烏帽子小屋テン場6:45−三ッ岳7:50/8:10−野口五郎岳10:45/11:15−東沢乗越13:35/13:50−水晶小屋14:45


9月11日(木)晴れ

水晶小屋5:10−水晶岳5:50/6:00−温泉沢ノ頭6:55/7:15−赤牛岳9:45/10:15−奥黒部ヒュッテ16:00


9月12日(金)晴れ

奥黒部ヒュッテテン場6:45−平ノ渡し場9:25/10:20−平ノ小屋10:30−ロッジくろよん15:10/15:20-黒部ダム15:55

 

 はじめに

薬師岳から黒部川源流を対峙して見えるのが赤牛岳。赤い牛が寝そべってるような重厚な山容である。しかし、訪れる人はめったにいない。ここから派生した尾根の果てが黒部湖に飲み込まれるまで道を拓いたのが読売新聞北陸支社で、1961年から5年を費やしたとの事。

 9月9日(火)

扇沢に駐車してタクシーに乗る。「こんな晴天、久しぶりですよ」と、運転手の声が弾む。自分達だって狙って来た。だって、最初の計画が雨で流されて早や12日、飽きずに続いた不安定な天気もようやく好天が約束されたのである。高瀬ダムから入り、3日後に黒部ダムに下りてくる予定だ。

赤牛岳と読売新道。長すぎー。
明日は軽くなるよね
明日は軽くなるよね

ブナ立尾根を登って烏帽子小屋に着く。目の前に赤牛岳と読売新道が展開していて・・・・・その長さにため息がつく。行きがけの駄賃に烏帽子岳に登り、水の買出しのついでにビールを求むる。

 9月10日(水)

山靴がザクザク鳴らす音はまだ夜明け前かと思って寝たふりをしていたら、最後だった。今日も晴れ。三ッ岳を越え裏銀座を南下する。モーモー赤牛がだんだん大きくなってくる。

岩屑に埋もれそうな小屋の前を通り、野口五郎岳に立つ。北鎌尾根が肩を怒らせていた。連れが「あれが北鎌のコルよ」というが、わかりっこないでしょ!それに、今日は食料が減って楽勝だと思っていたのに端っからザックが肩に食い込む。

赤牛岳がだんだん大きくなってきました
私、野口五郎と申します。奥は北鎌
私、野口五郎と申します。奥は北鎌
岩屑に埋もれそうな野口五郎小屋
水晶小屋から
水晶小屋から

真砂岳を巻いた分岐に湯俣からの竹村新道が合わさる。最初に見えたときは建物だけだったが、人影が見え、やがて話し声が降ってきてやっと小屋に辿り着く。ここでも水を買う。小屋番に聞くと1人だけ読売新道へ行くという。ツアー客が泊まっていた。Aさん、カレーをおかわりしたよ。

 9月11日(木)

本日はメーンイベント。ロングコースを考え、日の出前に発足。いわずもがな晴れ。水晶岳へは99%がUターンするが、我々は先に進む。岩稜帯のupdownが続く。抜いて行った単独行氏があっという間に消えた。ルートは赤い丸や矢印が薄く残ってる程度。残念だけど水晶は発見できなかった。

眼下に高天ヶ原の赤い屋根が見えると温泉沢ノ頭だ。すぐに分岐があり、その先に二重山稜があってテン場として使えそうだ。霜柱を発見!岩稜のピークをいくつも越えていくが、うっかりしてルートを外してしまったことがあった。稜線通しに復帰する。

高天ヶ原の赤い屋根。温泉沢ノ頭から
赤牛岳山頂です
赤牛岳山頂です
赤牛岳から振り返る
あそこに下りるのです
あそこに下りるのです

鞍部から烏帽子小屋の青い屋根が見える。これがまた下れども下れども見えてんだよね。小広い砂地では親切なケルンが大勢で出迎えてくれた。赤牛岳は見えても遠かった。ピークを越えても又ピークが現れる。西斜面から念願の赤牛岳に立つ。水晶岳からすでに4時間かかり1時間のオーバーだ。

赤ザレを転がるように下ると「読売新道7/8」の標識が現れた。赤牛岳を8/8とし、7/8・6/8・・・と分子を減らしながら奥黒部ヒュッテ0/8まで続く。ただし均等ではない。でも霜枯爺には励みになる。

ノドが乾いたらクロマメの実を啄ばんでノドを潤す。人が歩かないからいくらでもある。粒が大きく、柔らかで、熟れてて、旨い。レストの時など石に腰掛けながら漁りまくり、まとめて一気に口に放り込んだ。まさにクロマメ街道だ。

5/8辺りから樹林帯に入る。岩が苔むしていて実に歩きづらい。人が歩かないからだ。4/8でレストしていたらいきなりガザガサという怪しげな音。スワッ熊か!あわてて狂ったようにカウベルを鳴らし、食べかけのオニギリを隠した。

赤牛岳から見た薬師岳のカール
怪しい物音におののきました
怪しい物音におののきました

3/8までが遠かった。もうヘロヘロで、歩くのに飽きてきた。2/8でようやく苔で滑る道が終わりフツーの道になる。大事にしていた水がここで尽きた。このコースには水場がないのであと1時間ガマンして下さい。1/8でもレスト。何も食べたくない。

ひたすら歩いて・・・・・0/8がキターッ!ホースから噴き出している水を貪り飲んだ。ここは奥黒部ヒュッテ。4時間のところを6時間もかかった。

 9月12日(金)

もっと快晴。今日は(イヤラシイ)×2道がある。この山行の核心部だ。10時の舟に間に合うように早めに発つ。端っから危なっかしい橋を渡り東沢谷の右岸に出る。黒部川本流に合流すると、ハシゴが次々と現れ、じゃまになったストックをしまう。

下流へ向っているのになぜか登っていることがある。要するに枝沢を遡上しているのである。枝沢の詰めは長いハシゴの登りと桟橋の高巻きと長いハシゴの下りの三点セット。足場の隙間から白い牙を剥く、上の廊下が覗いてる。ハシゴが腐っていて1段飛ばしのところもあった。ビルの5階まで登ってまた下りる、そんな高巻きが前方に現れると緊張する。高巻きは嫌いだ!

東沢谷に架かる危なっかしい橋
二連のハシゴを登ります
二連のハシゴを登ります
こんなのの連続です
桟橋を渡ります
桟橋を渡ります
釣れるかなー
あの山から下りてきた
あの山から下りてきた

1時間半後、バックウォーターが見えた。ここからは楽になる。ブナや立山スギの空間でレストする。水面の幅がだんだん拡がり、やがて渡し場に着いた。途中で抜かれたヒュッテ泊まりの2パーティが湖岸で寛いでいた。湖面を散歩している虫を狙ってイワナがジャンプした。ここにはイワナの原種がいるとか。

しばらく待って船上の人となる。対岸の湖岸道はもっと長く、もっとupdownが激しかった。まず60段下り、沢を渡る。そして三連90段のハシゴを登り返すのである。手摺がこれまた太くて握れやしない。黒部ダムが見えてからが長かった。2時間もかかった。ようやっとダムの堰堤を観光客に混じって歩くことができた。黒部湖を見下ろすように立っていた赤牛岳を、今年遂に登った。

 N.T 記

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