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山行記録

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松戸山の会

山行記録

 北岳バットレス征服〜第4尾根主稜〜 


 山名
北岳 3,192.4m
 山行日
2010年9月9日(木)〜9月11日(土)
 人数
4人
 コース
9月9日(木)北松戸=芦安駐車場=広河原−御池小屋(宿泊)9月10日(金)御池小屋−バットレス−北岳−肩の小屋(宿泊)9月11日(土)肩の小屋−小太郎山−広河原
 費用
 
TAG:南ア,登攀・沢登り,北岳,岩登り
 
コースmap
北岳バットレス 登山コース

 

 コースタイム詳細

9月9日(木)

北松戸6:00=芦安駐車場10:30バス11:45=広河原11:20

広河原11:30−御池小屋13:30(泊)


9月10日(金)

御池小屋5:30−取り付き8:30−終了15:10−北岳頂上15:25−肩の小屋16:20


9月11日(土)

肩の小屋5:55−小太郎山分岐6:10−小太郎山6:45/7:00−小太郎山分岐7:45−広河原10:05

 

 経費詳細

車代:4,200円、バス代:920円、宿泊費:15,300円 合計:20,420円 

 

 〜山の冒険記〜

 9月9日(木) 晴 

骨折から再起して、ほんとうに岩トレが出来るかな、と思いながら、自分の心をもう一度やってみようとチェンジさせ、昨年より岩トレを開始し、今年の春より本格的に取り組み、春の幕岩から始まり、真夏の二子山中央稜までの予行練習を終え、一度はチャレンジして見たかった岩トレの完結編、北岳バットレス登頂の日が遂にやって来ました。

昨日の台風の影響を心配しましたが、朝から天気回復し、意を強くして北松戸を出発しました。広河原までは保坂さんも同行し楽しい車内でした。

広河原をスタートすると足も快調になり御池小屋まで2時間で到着しました。

そこで、私のパートナーとなるKさんと事前のマルチピッチでのロープワーク他決め事のお浚い訓練、木を使って確認をし、ナベさんと今ちゃんがチェックする練習を3時半まで行い、その後、前祝いのカンパイし、明日の気持の高まりを確認し、明日に備え早寝した。

 9月10日(金) 快晴

御池小屋を5:30スタート、快晴のため見上げると北岳バットレスの全貌がくっきりと眺められ、あの岩壁を登攀するのだなあと頭で創造しながら二股まで行き、そこから大華沢ザラ場では、太陽の日差しが強く差し込み水分補給をしながら登って行く。

下部岩壁の取り付きまで苦戦し、雪渓を回り込み,下部岩壁を登りようやく取り付きに8:30到着。

御池小屋
下部岩壁の取り付きまでの雪渓を回りこむ
下部岩壁の取り付きまでの雪渓を回りこむ
下部岩壁の取り付きまでの登り
下部岩壁の取り付きまでの登り

bガリー大滝の1ピッチはクラックを直上するルート、なべさん、今ちゃんパーテイが先行しKさん私の順でスタート。2ピッチは私がリードして、ワクワク、ドキドキし、より一層緊張感が込み上げる。次に草付き帯を横切ってガレガレのCガリーを横断。少し登ると第4尾根の取り付きに着く。

先行のなべさん、今ちゃんチームがスタートの待ち時間の間、高さ3,000m弱の岩間から二股の下を覗くと登山客が数人、アリが手のひらを登っていく位小さく見える。又好天気に恵まれ、雲海の上に聳える富士山がこのクライミング登攀中ずっと我々を見守る。

出だしはクラックがいやらしいがKさんはいとも簡単に足をねじ込み両手をうまく使って登って行く。2ピッチ目1つの核心部分有り。少し下って、登り返し、かぶり気味の重ね岩を左から右に回りこみ、その後傾斜が緩くなるスラブでテラス終了点に着く。快晴でガスの無いバットレスの登りは、はっきりと自分の位置がよく分かり非常に高度感が感じられる。

下部岩壁の取り付きまでの登り
第4尾根主稜のスタート、1ピッチのクライミング
第4尾根主稜のスタート、1ピッチのクライミング
クライミング途中の景色(雲の上の富士山)
クライミング途中の景色(雲の上の富士山)
クライミング途中の景色(雲の上の富士山)

クライミング中の意志の疎通は大変重要だ。リードする人と、確保する人・・ビレイ解除、ビレイ解除しました。ロープ引き上げます、ロープ一いっぱい。ビレイOK、登ります。他基本を意識して登る。                       

3ピッ目、白い岩のクラックと呼ばれるところ、私のスタート時Kさん、カラビナを1つボルトに掛けそこにロープを通し安全を確保し(もし墜落したらそこで止まるようにして私を送り出す。非常に気配りの出来る人だなと感じる。

5ピッチ目はこのルートの核心部分垂壁です。Kさんリードで先行し、2番手で登る。右側に回りこむと足元は切れ落ちて高度感がする。登りきると垂壁の上から今度は両側がスパット切れ落ちたナイフエッジの通過、この緊張感と高度感がとても気持が良かった。しかし崩落が見られマッチ箱コルもいずれ崩壊されるでしょう。

マッチ箱コルまでのクライミング
マッチ箱コルまでのクライミング
マッチ箱コルまでのクライミング

次はマッチ箱のピークから約10mの懸垂。セルフをはずし、下降地点を見ながら体を宙に倒した瞬間がスリル満点でした。

6ピッチはコーナークラックからフェイスヘ、Kさんリードでスイスイ登る。7ピッチは長めのコース私がリード、スタートしてすぐ傾斜が急で手足の確保する岩が小さく登れるかなと思いながら、このような場面に出くわすといつも気持を切り替え、ここで死ねない、頑張ろうと思うと力が湧いてきて難所を通過する。今回も結局10本のヌンチャクを使い果たし登りきる。

ルートファインデイングは中々難しい。岩場全体を見渡して最もやさしそうな所を見つける事ですが、未熟なためにどうしても目先だけを追う。上部の抜け口から下に目標物を繋げてラインを追うような登り方は更なる訓練が必要と感じる。

最後の8ピッチはKさんリード、岩の割れ目からスタート、途中も落とし穴(溝)がたくさん開いているので手足4本で力のバランスを考え渡りきり終了点に到着。

ヤアーお疲れ様、待っていたナベさん、今ちゃんとKさん、私、試練と憧れの北岳バットレス登攀、全員無事で達成した喜びと満足感で互いに握手し健闘を称え合う。

マッチ箱コルまでのクライミング
マッチ箱コルからの懸垂下降
マッチ箱コルからの懸垂下降
マッチ箱コルからの懸垂下降
マッチ箱コルからの懸垂下降
マッチ箱コルからの懸垂下降

その後登山靴に履き替えて草付きに付けられた踏み跡を登って行く。稜線の所に北岳山頂が有り、記念撮影して肩の小屋に行きHoさんも入り祝杯をあげる。

 9月11日(土) 快晴

本日の予定、北岳下山途中、小太郎山を往復してバスの発車時刻、広河原発10時20分、に間に合うように5時55分肩の小屋出発、小太郎山6時45分着。7時出発、

途中、北岳に向かって、北岳、パーテイのメンバー、松戸山の会に対して腹の底から大声で感謝の言葉を述べ、バスの時刻に間に合うように、特急列車の如く下山して行く。

今日は土曜日、続々と北岳を目指して登ってくる人が絶えない。登山人口が増え、その中で若い人が目立つ。いい傾向だ。しかし北岳バットレスに向かう、クライミンらしき人には出会わない。普通の登山客は行かないだろう。

広河原山荘に着き、バスの時刻に間に合うのを見届けて、昨日征服した北岳バットレスを見上げ、思いを馳せ、ゆっくりと広河原バス停に向かって歩いて行く。

写真をクリックすると大きな写真を表示します。

 H.T 記

 

 〜春から始めたクライミング〜

 9月9日(木) 晴 

今まで練習を重ねてとうとうここまで来ました。目の前にバットレスがあります。

朝北松戸駅のいつもの場所に集合すると予定外の顔が。Hoさんです。北岳を登るのでKさんの車で一緒に行くそうです。台風が過ぎ去ろうとしている天気の中車中ではKさんの海外登山で盛り上がりました。甲府につくころには空が見え始め登山口ではスッキリと晴れ上がっていました。

北岳付近にはガスが残り麓からその姿は確認できませんでしたが。Hoさんと別れていざ登り始めです。最初から急な登りが続きます。Wさんはここしばらく山登りしていないのできつく感じると言っていました。が早い!追いつくのに必死です。緩やかな水場は雪解け水でとても冷たいおいしい水でした。

日本2位の標高を誇る北岳。それはそれは果てしない道のりなのだろうと覚悟していましたが、気が付くと白根御池小屋に到着、ものすごいスピードで登りきった我々は普通の人の半分ぐらいの時間で到着しました。

受付をして明日に備えてザイルワークの確認を小屋前で行っているとき、Hoさんあとどれくらいで来るかな?という話になり、時間を予想してHoさんを待つ事にしました。が、なかなか来ません。赤いザックの人いましたか?と聞くと近くにいるようなのですが我々の予想時刻を過ぎても来ないので喉の渇いた我々はビールを飲み始めました。そんな時到着のHさん!4時ちょっと前にゴール。5人でワイワイ明日登る頂を見上げながら一日目は夜を迎えました。

 9月10日(金) 快晴

朝食の時間に合わせて出発の2日目。天候は台風一過ですばらしい快晴です。山小屋の受付している女性が小屋の隣の池からバットレスを見上げています。散歩して戻ってきたそうです。

早!二俣のトイレに到着するとバットレスの全貌がはっきりと見えます。ゴロゴロとした石の道を登ると雪渓が見えてきました。足元は崩れやすくなっています。と、その時ズルッと滑りました!止まりません。草を必死に掴んでもみんなポロポロと抜けてしまいます。固い石を掴んでようやく止まり5メータ程滑ったようです。

マッチ箱コルからの懸垂下降
マッチ箱コル〜頂上までのシーンとクライミング
マッチ箱コル〜頂上までのシーンとクライミング
マッチ箱コル〜頂上までのシーンとクライミング
マッチ箱コル〜頂上までのシーンとクライミング
マッチ箱コル〜頂上までのシーンとクライミング

慎重にいきます。岩が崩壊して浮石や砂利のようなものが急な斜面を覆うようになっているのです。登りきると取り付きが見えてきました。ハーネス等をつけて登り始めます。ハーケンが無い!そしていたるところ崩れたような岩がある。

以前Wさんが来たときと山の姿が随分変わっているようです。そのくらい崩落があったようです。3ピッチ登ってガレた場所を通過し2ピッチ登って道を巻くように進むとマッチ箱の下の取り付きです。

ここからが難しい!1つ目上がって、2つ目がかぶりぎみのガバナシで3つ目はクラック登りです。割れ目に足をつっこんで登ります。必死です。綺麗にとかそんな余裕は全くありません。

そのあとはナイフリッジのスラブを登りです。ハーケンが寝ていてヌンチャクが入らないものが有ります。ここで秘密兵器!ちょこっとスリングの登場です。これなら細い穴でもすっと入ります。おススメ品です。

マッチ箱コル〜頂上までのシーンとクライミング
肩の小屋での夕日
肩の小屋での夕日
夕暮れでの富士山
夕暮れでの富士山

中央稜が見える支点にきました。まるでホールのように声が反響します。頭の上にはマッチ箱がのっかっていてその下は絶壁の谷のように見えます。怖い!マッチ箱にのっかって大きいテラスでKさん達を待ちました。Wさんが電話をしてHtさんに連絡が入っている事が判り心配な気持ちで時を過ごしました。

一つ登ってそこから懸垂!そしてスラブ。ここはツルツルです。広沢寺で練習した石を良く見る能力がここで活きました。登ると写真ポイント。マッチ箱の大きな岩が全て見えます。ここから見ると崩れ始めているのが良く解ります。中央の大きなクラックの中に更に割れた大きな岩がゴロンとしています。ここに雪が入ったり地震が起きたりすると崩れるのは時間の問題です。

更にナイフリッジを登ります。左右に何も無い絶壁をまたがるように登ります。ここで滑ったらブラーンとふられちゃうと嫌なイメージと戦いながら登りきると、最後の割れ目が見え、またいで到着しました。Wさんが手を差し伸べます。今までのことが頭を駆け巡ってそして怖かったことから開放されて涙がこみあげました。本当に長かった。出来ないと思ったこともあった。でもWさんについてきて良かったと心から思います。

みんなで無事壁を登りきったころにはガスがかかり天気が心配になってきました。登山靴には着替え頂上に向かいます。緑色の点を目印に行くと見えました頂上の看板。写真を撮ってその先の肩の小屋へ向かいます。

小太郎分岐近くからの北岳
小太郎山からの北岳
小太郎山からの北岳
小太郎山にて
特急列車にて下山途中の休憩
特急列車にて下山途中の休憩

こんなガスの中小屋の屋根をペンキ塗りする青年が見えてきました。到着してHoさんを探すもいません。Kさんが探しに行くと外国人の方の後からHoさんが来ました。今日は我々の方が遅いと思っていたので、亀の子チームは凄いと盛り上がりました。

我々の前でバットレスを登っていた男性も肩の小屋だったので話をしました。ガンで胃の多くを摘出したそうでご飯もあまり食べないとのことですが、それでもバットレス登るんだなあと感心してしまいました。他の人には僕らの装備を見て登ってたの見てたよとか凄いねとか言われてうれしかったです。改めてすごい事したんだなあと感じました。

 9月10日(金) 快晴

三日目は10時のバスを目指して動く事になり、我々F1チームのスピードなら小太郎山をピストン出来るとの計画でスタートしました。

素晴らしい景色です。小太郎からは八ヶ岳、富士、甲斐駒ケ岳などはもちろん遠く穂高、槍が見えました。凄い景色です。Htさんが山の神々にむけてありがとうと叫びました。それはそれは山の神様も目が覚める程大きな叫びで。分岐に戻って下山を再開します。

トップはHtさん。ものすごいスピードです。F1並のスピードでどんどん行きます!登ってくる若い人たちも思わずよけてしまうくらいです。Hoさんをどこで抜けるかな?と楽しみにしていたのですが違うコースに行ったようです。

それにしても登ってくる人が多い!!次から次えとどんどん登ってきます。その多くが若い人!山ガールのお綺麗どこもたくさん!北岳は人気スポットなんですね。F1チームはあっという間にバス停に到着してゆっくりバスを待ちガイドさんの素敵な説明を聞きながら帰路につきました。帰りの高速も空いていてまたまた作戦成功です。

写真をクリックすると大きな写真を表示します。

 I.S 記

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