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山行記録

~公開山行や個人山行の記録~

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松戸山の会

山行記録

 ビーコン・雪崩講習会に参加して 


 山名
入笠山 1955.1m
 山行日
2011年2月5日(土)
 人数
9人
 コース
 費用
合計 7264円
 
TAG:南ア,雪山・スキー,雪崩講習,ビーコン,入笠山
 
コースmap
入笠山 雪崩講習

 

 コース・タイム詳細

4日(金)

松戸発21:00−パノラマスキ−場着0:15

(駐車場に幕営、懇談、就寝1:30)

5日(土)

起床6:00、スキ−場休憩室で学習7:30/8:20、ゴンドラ麓駅8:30−頂上駅発8:45

マナスル山荘付近で雪の断層観察、入笠山への途中で雪庇の断面観察、頂上で昼食、

旧スキ−場で弱層テストとビ−コンの扱い方、駐車場14:10/14:30−松戸着18:00

 

 費 用

車代(2台) 37,120円÷9人=4,120円  高速代 5,600円×2÷9人≒1,244円

ゴンドラ代 1,400円、テント代 500円 合計 7,264円

 

 雪崩講習会に参加して

1月の第二例会で、会の装備としてビーコン1台を購入したことの報告がありました。聞きなれない名前の「ビーコン」とは何だろうと思う人もいるでしょう。ビーコンとは世界共通の周波数(457kHz)の電波を発信し、または切り替えて受信することができる器械です。

雪山登山中に、電波を発信する状態にしたビーコンを身に着けていれば、万一雪崩に遭遇し雪に埋もれてしまったとき、捜索する仲間はその電波の発信源を探し当てて、雪を掘り雪崩に巻き込まれた仲間を助けだすことができます。

雪山での雪崩事故が多いことから、雪山に入る登山者はビーコンを携行することが常識になってきました。松戸山の会でも雪山を目指す会員は個人装備として購入する人が増えています。

ビーコンは、持っているだけでは役に立ちません。ビーコンの電波の特性を学び、使い方に馴れることが大切です。ビーコンを持っていない人でも勉強できる様に会の装備として会の予算で買わせていただきました。

入笠山山頂で
雪庇の観察
雪庇の観察

 

1月号の会報に、「第18回関東ブロック雪崩事故を防ぐ為の講習会」に参加したWさんとSさんの報告が載っています。そこにこう書かれていました。

――ビーコンを持っているとどうしても「ビーコンの取り扱い」を中心に考えがちですが、大切にしなければならないのは、「ビーコンの取り扱い」ではなく「雪崩事故を防ぐ内容を身に着けること」であるということです。――

 

今回、WさんとSがリーダーで、全国の雪崩講師 石川 昌さんにお願いして入笠山で講習会が開かれました。受講者は9人。ビーコンをまだ持っていない人も4人参加してくれたので、会装備のビーコンを早速使わせてもらいました。

雪の断層観察
雪の断層観察

日帰りの講習でしたから勉強は駆け足でしたが、講師の石川さんは、大事なポイントは念を押すように丁寧に教えてくれました。

 

まず雪崩事故に遭わないこと。そのためには雪を知ること。

降り積もった雪の中で、雪はどのように変化しているのかを教えて貰いました。スコップで雪をタテに切り取って積った雪の断層を観察すると、不思議とも感動的とも言える雪質の変化のドラマが見えてきます。

握れば雪合戦のダンゴになるような新雪の下の方を見て行くと、堅い雪(シマリ雪)の層がありました。さらにその下の雪は拳で押すとブスッと潜るような柔らかい層でした。この雪はサラサラで握っても固まらず、細かいダイヤの粒のようにキラキラ光っています。この崩れやすい雪質は「シモザラメ雪」と言います。

寒気にさらされる雪面と、地表に近い暖かい雪とでは温度差が著しく、下層の暖かい雪粒は水蒸気になり、すぐ上の冷たい雪粒に霜の結晶となってくっ付くと、その雪はグラニュー糖のように崩れやすいシモザラメ雪になるのだそうです。

 

崩れやすい雪の層を「弱層」と呼び、シモザラメ雪の層は雪崩の要因となる弱層の一つです。弱層になる雪質は他にもあります。

山の会のビーコン
山の会のビーコン

弱層の有無を知る弱層テストの方法を教わりました。円柱テストとシャベルを使うテストです。こうした弱層テストの結果から雪崩の危険度を判定するところまでは勉強できませんでしたが、学習の奥が深いことを感じました。

 

雪の稜線で雪庇を踏みぬく事故もよくあります。雪面から見ると分かりませんが、雪庇の断面を観察すると雪質の変化は複雑で、弱層があり、亀裂があり、空洞もできていました。この雪庇の上に危険を知らずに乗った場合を考えるとゾッとします。

 

最後にビーコンの扱い方を習いました。行動中ビーコンが正常に電波を発信しているか、あるいは捜索する時は受信モードに確実に切り替えてあるかの確認は大切です。ビーコンの仕組み、電波の特性、捜索の仕方などの説明を受けてから、雪に埋没させた発信状態のビーコンを探し、掘り出す訓練をしました。

 

 大変勉強になりました

本来は3日間で行う内容を、数時間の短縮講習でしたから、入り口に立った程度の理解ですが、大変勉強になりました。課題はたくさんあります。

(1) もっと雪を知らなければいけないこと

(2) 雪崩の危険を察知できる様になること

(3) いざという時、ビーコンを有効に使うための技術は体で覚えなければいけないこと

(4)そして雪山に登るパーティ全員が一緒に勉強して、みんなが同じように理解を深めなければいけないこと、などなど。 

 

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 K.S 記

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