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山行記録

~公開山行や個人山行の記録~

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松戸山の会

山行記録

 飯豊山〜カメがテントを背負って〜 


 山名
飯豊山 2105.1m(日本百名山)
 山行日
2011年8月7−9日(前夜発)
 人数
2人
 コース
8月7日(日)御沢キャンプ場−三国岳−切合小屋(テン泊)8月8日(月)切合小屋−飯豊山−切合小屋(テン泊)8月9日(火)切合小屋−三国岳−御沢キャンプ場
 費用
走行距離:614km、高速料金:3,650円(休日深夜割引、片道)
切合小屋テン場:2泊×2人=2,000円、いいでの湯:500円×2=1,000円
 
TAG:東北,縦走(テント),飯豊山
 
コースmap
飯豊山 川入登山コース

 

 コース詳細

 8月7日 晴れのち一時雨

御沢キャンプ場−(0h05m)−登山口−(1h00m)−下十五里−(0h45m)−上十五里−(0h30m)−笹平−(0h40m)−地蔵の水場−(0h15m)−地蔵山分岐−(0h50m)−剣ヶ峰岩場1,550m 付近−(0h30m)−三国岳小屋−(0h40m)−1,695m付近−(1h20m)−切合小屋(テン泊)

歩行時間:6h35m、歩行距離:7.0km


 8月8日 晴れ

切合小屋−(0h55m)−姥地蔵上−(0h35m)−2,000m付近−(0h30m)−飯豊山−(0h15m)−本山小屋・飯豊神社−(0h30m)−御秘所手前−(0h50m)−草履塚−(0h25m)−切合小屋(テン泊)

歩行時間:4h00m、歩行距離:6.2km


 8月9日 晴れのち曇り

切合小屋−(1h00m)−1,700m付近−(0h25m)−三国小屋−(0h20m)−剣ヶ峰岩場−(0h35m)−地蔵山分岐−(0h55m)−笹平−(0h15m)−上十五里−(0h50m)−登山口−(0h05m)−御沢キャンプ場

歩行時間:4h25m、歩行距離:7.0km

 

 (8月7日(日) 曇りのち一時雨)

 御沢キャンプ場〜剣ヶ峰〜三国岳小屋

7月の鹿島槍ヶ岳に続き今回もテントを担いでの山行です。軽いと言いながらテントやシラフ、それと3日分の食料を入れたザックは15kgになります。東北の山は登山口の標高が低いこともあり夏の暑さに悩まされそうなところです。

民宿の看板が軒を並べる川入りの集落から川沿いの狭い道を登って行くと御沢のキャンプ場です。広い駐車場には既にたくさんの車が停まっています。

御沢キャンプ場
登山口から急な登り
登山口から急な登り
土削られた荒れた登りが続きます
地蔵の水場
地蔵の水場

林道をしばらく進むと飯豊山表参道川入口と刻まれた石柱が建つ登山口です。ここからは地蔵山の稜線へ向かっての急坂が始まります。下十五里、中十五里などの標柱に励まされながら高度を上げていくと地蔵山への分岐点です。

地蔵の水場を越えると程なく小さな湿地帯。この付近からはいろいろな花たちが目を楽しませてくれます。

剣ヶ峰の岩場
細くなった岩稜に岩場が続きます
細くなった岩稜に岩場が続きます

やがて登山道は剣ヶ峰の稜線に向かって登って行きます。視界は開け右手には雪渓が残った岩壁が沢に向かって切れ落ちています。ここからは剣ヶ峰の核心部分、やせた岩稜上に短い岩場が続いています。途中には鎖場が張られた岩場もありました。

息を切らせながら岩場を登り詰めると三国岳の避難小屋です。小屋番の叔父さんは水を汲みに下まで行っているとか、この山小屋は天水に頼っているためか夏場には水不足で悩まされるようです。

 三国岳小屋〜切合小屋

三国岳からは明るい尾根道を種蒔山に向かって緩やかに登って行きます。右手は沢に向かい切れ落ちているところもあります。地図の上には鎖場記されていた岩場には真新しいアルミの梯子が掛けられていました。

七ッ森と呼ばれる岩場を越えます。先ほど登ってきた剣ヶ峰でも滑落による死亡事故も発生していると言いますが、ここ七ッ森や山頂直下の御秘所も事故が多い所と言います。

三国岳小屋
鎖場にはアルミの梯子
鎖場にはアルミの梯子
細くなった岩稜の上に岩場
切合小屋のテン場
切合小屋のテン場

細くなった岩場を越え急な登りに息を切らせると種蒔山です。お花畑が広がる山頂の肩を巻くと切合小屋がガスの中に見え隠れしてきました。

たどり着いた切合小屋も夏の間は管理人が常駐する避難小屋です。食事も提供されるようでたくさんの今夜もたくさんの登山客が泊まるようです。玄関脇の休憩所ではすでにビール片手に登山談議に花を咲かせているグループもいました。

切合小屋のテン場は小屋の前後に2カ所、風も少ないという小屋から一段下った広場にテントを張ることに。ザックを下ろすと再び強い夕立です。雨の中テントを張るのは大変で、ザックなどはかなり濡れてしまいました。

 

 (8月8日(月) 晴れ)

 切合小屋〜飯豊山〜切合小屋

6時過ぎ、出発しようとするとふくしま県警のヘリコプターが飛んできました。切合小屋の周辺を旋回しています。吹き下ろす強い風で我々のテントが飛ばされてしまいました。一応ペグも打ち込み荷物が入っていましたが簡単に飛んでしまうものです。

後で聞いた話では切合小屋に宿泊しているパーティの一人が姥地蔵の近くで転倒して出血したとか。大事をとって今朝、ヘリコプターで下山することになったと言います。山では事故に会いたくないものですが事故後の対応もまた判断の分かれるところです。

飛んできた福島県のヘリコプター
切合小屋を出発
切合小屋を出発
切合小屋と雲海に浮かぶ磐梯山
切合小屋と雲海に浮かぶ磐梯山

晴れ渡った青空の下、目の前にそびえる草履塚を目指しての登りが始まります。付近一帯はタカネマツムシソウが咲いています。山はそろそろ秋の足音が近付いているようです。

たどり着いた頂は草履塚。目の前には大きくそびえる飯豊山、左手には緑の斜面に残雪を残した御西岳、大きく頭を持ち上げるのは飯豊連峰の最高峰である大日岳です。

草履塚の先に飯豊山
姥地蔵(姥権現)
姥地蔵(姥権現)
御秘所の岩場
雲海に浮かぶ磐梯山
雲海に浮かぶ磐梯山

小さく下った鞍部には赤い帽子をかぶった姥地蔵が祀られています。その先が御秘所(おひそ)と言われる岩場。左右が切れ落ちた細い岩稜の上を登って行きます。鎖場を登った先にもう一つ鎖があったようですが古くなったということで外したとか。高度感はあまりないものの、下りでは少し緊張するところです。

登山道は山頂手前の一ノ王子に向かって急登する御前坂になります。ジグザグに登る岩混じりの道に汗を流すと一ノ王子、なだらかになった稜線の先に飯豊神社の社殿と本山避難小屋が建っていました。

さらにここからなだらかな尾根を小さく登って行くと一等三角点の建つ飯豊山の山頂です。青く晴れ渡った空の下には360度の展望が広がっています。山頂からは続く稜線上を追いかけると御西岳、その先には山肌に白い雪渓を纏った大日岳がそびえています。

御前坂の上に一ノ王子と本山小屋
本山小屋
本山小屋
本山小屋の先に飯豊山
本山小屋の先に飯豊山
飯豊山の山頂に一等三角点
御西岳の先には雲に頭を隠す大日岳
御西岳の先には雲に頭を隠す大日岳

山頂での展望を楽しんだのち切合小屋に戻ることにします。途中、御秘所の岩場の下りは最初の一歩の足場が悪く多少緊張するところです。途中で出会った人も飯豊山は思いのほかキツイ山と言っていました。

たどり着いた切合小屋ではまだ11時半前です。これから剣ヶ峰を下ると6時間、予備食も1日分持ってきていることもあり切合小屋のテン場でもう一夜を過ごしていくことにしました。

今夜ここで一夜を過ごすパーティも多いようで、お母さんと娘の2人連れ、テン場で酒盛りを始める初老の4人組、同じゴアライトのテントを持つ単独行が2組など、今夜のテン場はなかなか賑やかなようです。

 

 (8月9日(火) 晴れのち曇り)

 切合小屋〜三国岳小屋

目を覚ますと雲海の上から朝日が昇り始めています。まさにご来光、山の上でなければ見ることのできない景色に暫し時間を忘れてしまいそうです。

切合小屋のご来光
切合小屋のご来光
切合小屋の先に雲海
マツムシソウの先に大日岳
マツムシソウの先に大日岳

切合小屋からは三国岳小屋を目指します。登りではかなり重かったリュックも食材などが少なくなったためかそれほど重くありません。

 三国岳小屋〜剣ヶ峰〜御沢キャンプ場

たどり着いた三国小屋からは剣ヶ峰を下り御沢のキャンプ場に戻ります。細い岩稜に緊張しながら下った剣ヶ峰の岩場には20人ほどのパーティが休憩していました。何処かの山岳会なのでしょうか、若いガイドが案内して岩場を登っています。中にはカナビラやシュリンゲなどを持っている人もいました。

アップダウンを繰り返し三国小屋へ
雲を巻き上げる稜線
雲を巻き上げる稜線
三国小屋が見えてきました
たどり着いた登山口
たどり着いた登山口

地蔵山分岐で昼食をとったのち長坂を下って行きます。汗を流しながら登った急坂は下りもかなりきつい道です。

やがて下りに飽き始めるころ、車を停めた御沢キャンプ場までは林道をひと歩きです。

 

 飯豊山に咲く花

飯豊山にはたくさんの花が咲いています。タカネマツムシソウなど秋の花も咲き始めていますが三国岳小屋から山頂にかけての稜線には色とりどりの花を楽しむことが出来ます。

タマガワホトトギス
タマガワホトトギス
ミヤマホツツジ
ミヤマホツツジ
オオバツツジ
オオバツツジ
センジュガンピ
センジュガンピ
タテヤマウツボグサ
タテヤマウツボグサ
ホソバコゴメグサ
ホソバコゴメグサ

飯豊山には特産種であるイイデリンドウやホソバコゴメグサを見付けることが出来ます。イイデリンドウは飯豊山から御西岳の稜線に咲くリンドウで副萼片が立っているのが特徴と言います。

タカネマツムシソウ
タカネマツムシソウ
ノウゴウイチゴ
ノウゴウイチゴ
ヒメシャジン
ヒメシャジン
オヤマノエンドウ
オヤマノエンドウ
ミヤマウスユキソウ
ミヤマウスユキソウ
タカネツメクサ
タカネツメクサ
イイデリンドウ
イイデリンドウ
ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ
タカネマツムシソウ
タカネマツムシソウ

またミヤマウスユキソウは飯豊山や秋田駒ヶ岳、鳥海山など限られた山に特産するウスユキソウです。

少し花の時期には遅かったようですが思いのほか多くの花に出会えた山行でした。

 I.H 記

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