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山行記録

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松戸山の会

山行記録

 自主山行〜錦秋の庚申山を行く〜 


 山名
庚申山1892m
 山行日
2012年10月29(月)〜30(火)
 人数
CL:O越:SL:K藤、ほか3名
 コース
国民宿舎-庚申山荘-庚申山-国民宿舎
 費用
 
TAG:上州・北関東,縦走(小屋),庚申山,避難小屋
 
コースmap
庚申山・登山コース(Google Earth)

 

 29日 国民宿舎〜庚申山荘

新松戸06:30=(佐野IC)=富弘美術館10:00=かじか荘11:35--- 一の鳥居13:00---鏡石13:45---庚申山荘15:55(泊)

 

紅葉の岩山
紅葉の岩山

庚申山(1892M)。この山名を知る人は少ないのではないだろうか。植物に関心を抱く人だと、ああ、あの食虫植物の山ですね、と言う。

そう、この山は国指定レッドデータ・ブックに載るコウシンソウの自生地なのだ。

コウシンソウの開花期は6月下旬なので、ここを訪れる人は、その時期のほうが多い(以前、私が訪れたのも6月であった)。そこに、紅葉を求めて、10月下旬に一泊2日の日程で出掛けた。

6時半に新松戸を出発した車は9時過ぎには佐野ICから国道に下り、渡良瀬川沿いを日光方面へ向かって北上。時間が十分あったので、途中、草木湖畔に建つ富弘美術館に立ち寄った。

紅葉の岩山
紅葉の岩山

事故による頸椎損傷で手足の自由を奪われた星野富弘青年が口に絵筆をくわえ、ベッドサイドという限られた空間に見る草花を描いた詩画の数々は、人間の精神力の強靭さを示し、観る者に大きな感動を与える。

庚申山は険しい岩山である。江戸時代には庚申(サル)信仰の山として人気を集め、修験者の山でもあったとのこと。

銀山平にある国民宿舎「かじか荘」(今夜、宿泊する庚申山荘の使用料金2,000円也もここで支払う)前の駐車場に車を置いて出発(11:35)。

銀山平は庚申山、さらにその奥の皇海山へのアプローチ・ベースである。舗装された単調な林道を歩くこと約2時間、一の鳥居へ到着。このあたりには、かつて、足尾銅山に働く鉱夫らの集落があったとのこと。林道の砂利石に交じって食器の欠片が散見される。

庚申山の山頂
庚申山の山頂

鳥居をくぐると、ここからが、いよいよ登山道だ。水ノ面沢に沿った沢筋道には鏡岩、夫婦蛙岩、仁王門などと名付けられた巨岩が次々に登場。

谷には落葉樹が生い茂り、薄黄緑色の木々に交じり所どころ紅葉が始まっており、登るにつれて、紅葉が広がっていった。

カエデの仲間なのだろうか?黄色から橙色の華やかな色のグラデーションの中をゆっくり登って行く。勾配もなだらかで、気持ちの良い登山道だ。

14:55、庚申山荘に到着。谷筋を登り切った、わずかに平らな空間に、垂直にそそり立つ岩壁を背にして建つ。無人・無灯の避難小屋ながら、2階建で、建物内は広々とし、しかも清潔だ。

目の前に皇海山
目の前に皇海山

トイレは屋外のバイオトイレだが、ここも内部は清潔で、トイレットペーパーも備わり、よく管理が行き届いている。?階には栓をひねれば豊富な水が出る蛇口と洗い場、若干の鍋類を備えた炊事場があり、煎餅ながら、一応、布団の用意もある。

食堂のテーブル上には食い散らし跡が散乱、奥の部屋には寝袋が5枚、敷かれていた。多分、奥の皇海山へ行っているのだろうということになった。

5名はついに戻らず、その晩は、広い山小屋を5名で占有。

早目の夕食後は、脚がつると言う筆者を皮切りに、なんと大越氏に4名に指圧マッサージを施して頂いた。指圧の強い本格的なマッサージだ。

おかげで4人とも体が温まり、気持ちよく床に就くことができた。(大越氏にこのような特技があるとは驚きだった。皆さんに紙面を借りてお知らせしておく。)

 

 30日 庚申山荘〜庚申山〜国民宿舎

庚申山荘07:30---展望台07:50---庚申山荘08:45---庚申山頂10:35--見晴らし岩10:40---庚申山荘13:20---鏡石14:10/14:25--- 一の鳥居15:05--- 庚申七滝15:25---かじか荘16:30=新松戸22:50

翌朝、7:30に山荘を出て、先ず、約1キロ北西方向にある展望地点へ向かう。CLの指示により、サブザック、ノー・ストックの軽装備だ。

ここは、昨日、訪れる予定であったが、やはり、寄り道が祟った。小高い岩山の頂上が展望地となっており、皇海山、鋸岳、日光白根、男体山等が見渡せる。

日光白根山の稜線の先に太郎山
皇海山と鋸山
皇海山と鋸山

しかし、この展望台は、実は、庚申山荘地点までしか登らない登山者の為だと、後で悟った。これから行く庚申山頂の先にある展望地点に立てば、広々360°遮るもののない展望が待っていたという訳だ。

皇海山の山頂
皇海山の山頂

いったん山荘まで戻り(8:45)、ストックのみ持って再出発。山頂への道は、険しい岩場の連続で、何度も梯子と鎖場が繰り返され、気が抜けない。見上げる岩壁をカエデの紅が飾り立てている。すぐ脇の岩では岩肌を突き破って生える10cmにも満たないモミジの幼樹が一人前に紅葉している。

岩場は1時間余りも続いたろうか、やっと、笹原と針葉樹の樹林帯が現われた。もう頂上はさほど遠くない。

それにしても、庚申山は奇妙な山である。谷筋の明るい落葉樹林とは対照的に、山頂は針葉樹に覆われほの暗く、直立する岩壁を這い登ると、頂上はまるでクジラの背を思わせるようなだだっ広い台地状で、どこが頂上地点なのか分からない。

この『台地』を通り抜けて端まで進むと、申し訳程度の岩山がチョコンと控え、この上に庚申山頂の標識が立つ。『クジラの背』も頂上岩も、見晴らしは無い。

わずかばかり先へ進むと、岩場に出て、そこに、360°大パノラマが展開していた。抜けるような青空の下で、山々は尾根筋も谷も錦秋の宴たけなわ。緑、赤、黄、橙が交ざり、眼も綾な眺めである。

 

再び山荘へ戻り着いたのが13:20。5人パーティーの寝袋は相変わらず敷かれたままであった。デポしておいた荷物を背負って、昨日登ってきた谷筋道を下り始めた。

山頂から眺める紅葉の絨毯も素晴らしかったが、( )華やかな紅葉の中を通り抜け下って行くのも悪くない。谷が深く、午後2時前の時点で、もう日差しが入らない。上空に目を向けると、青空のもと、岩壁の紅葉が相変わらず輝いている。それでも谷を染める紅葉が往くものの心を浮き立たせてくれる。

登山口(一の鳥居)へたどり着いたのが15:00。CL大越氏の先導で庚申七滝に立ち寄る。七滝は豊富な水を集めて、人気の無い谷合を轟音を立てて流れていた。この後、宇都宮市内で四川ラーメン店に立ち寄り、一路松戸へ。

 

2日とも快晴に恵まれ、紅葉を堪能し、おまけに(詩画)にも出会い、素晴らしい山行であった。リーダーの大越さんには、ウバヒメ4名の面倒で大変であったと思います。ありがとうございました。

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 F軸 記

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