Topimg

山行記録

~公開山行や個人山行の記録~

homeBtn 会員専用Btn BlogBtn BackBtn

松戸山の会

山行記録

 初冬の北アルプス縦走 蝶ヶ岳・蝶槍 


 山名
蝶ヶ岳2,677m、蝶槍2664.3m
 山行日
2012年11月23日(金)〜24日(土)
 人数
CL:K田、SLU田、他2名
 コース
11月23日(金)三股−まめうち平−幕営地11月24日(土)幕営地−蝶ヶ岳−蝶槍−幕営地−三股
 費用
 
TAG:北ア,雪山・スキー,蝶ヶ岳
 
コースmap
蝶ヶ岳登山コ−ス(Google Earth)

 

 コ−ス詳細

前夜発 三股駐車場に幕営

11月23日(金)

三股6:30〜まめうち平9:30〜2,500m幕営地16:00

11月24日(土)

テント7:10〜蝶ヶ岳8:40〜蝶槍10:15〜〜テント12:10〜三股駐車場16:20

 


 プロローグ

11月の三連休には不思議に山行計画が見られなく、あちこちに声を掛け誘いを待っていた。

しかし千葉ニュースで、石巻ボランティアの募集に気移りし、申し込んだが時既に遅く、マイクロバスの定員で、締め切りになっていた。

そんなとき今回の計画を知り参加させて貰う事にした。

 前夜発

八柱駅を9時に出発し順調に進んでいたが、ほりでーゆーを過ぎて間もなく橋を渡る所で通行止めに遭った。

この先に崩れがあり工事中とのこと。土日だから休みだろうと勝手に(合理的とも言う)判断し、行ける所までは行くことにした。特に障害も無く三股駐車場に着いて幕営。無理にでも入ってきて良かった、歩いたら相当の距離だった。

 23日(金)

見えるでしょ!
見えるでしょ!

他に誰も来ない。予定通りに出発。予報通りの曇り、寒い日だ。登山届けを出していよいよだ。踏み後が全然無いぞ。

沢を何度か渡りながら急登を上がるとまめうち平だ。この辺りからそれまでのミゾレからはっきりと雪に変わり、積雪も多くなってきたのでワカンを着けることにした。雪面には何が楽しいのか、小さな虫が藻掻いているように見える。シーッ!雪の降る音が聞こえるようだ。本当に静かにだ、他には何も聞こえない。

進むにつれ間もなく登山道が分かり難くなり、テープや道跡を慎重に確認しながら進んだ。同時にそれはラッセルの始まりだった。リーダーがトップで進み三人が後に続く。トップを交代し、ラッセルの方法を改めて教わりながら進もうとするが思うように進まない。

 ラッセル

トップは歩幅を大きく出し、無駄に足を動かして踏み  後を崩すこと無く、二〜三度踏み込んで次の足を大きく降り出す。二番手はトップの跡の5〜10cm先に踏み込む。ラストは踏み固めるようにしながら進む、等々。

しかしいくら頑張っても思うように進まない。一歩進んで五歩戻り、あがいても、あがいてもどうしようも無く、どうして進まないんだッと叫びたくなる。だんだん自分に腹が立ち情けなくなってきた。

しかしそれでも前進するしか無い。

この頃はまだ余裕有り
膝を突きながらのラッセル
膝を突きながらのラッセル

ラッセル、ラッセル!!息が上がってくる。四人でトップを交代して進む。それまた来た。

ラッセル、ラッセル!!相変わらず思うように出来ないぞ。とまれ、これは訓練では無い。

先へ行くんだ。蝶ヶ岳ヒュッテまで行く予定なのだ。ここで終了とは行かない。

トップ交代、リーダーから声が掛かる。ゼェーゼェーしながら少しホットする。交代と言われても二番手もすぐには行けない。まず息を整えて、気合いを入れ直して行くぞ!

ラッセル、ラッセル!!誰も戻ろうと言わない。誰も泣かない。誰か戻ろうと言ってくれよ。

ラッセル、ラッセル!!2,400mを過ぎ15時になった。もう少し様子を見よう。

ラッセル、ラッセル!!2,500mで16時になった。樹林帯に場所を見つけて幕営することにした。頑張った。みんな良くやったと思う。特に紅一点の広谷さん、よく頑張ったと思う。

流石にリーダーの進捗はずば抜けていた。スピード、距離、真似が出来ない。

テン場は予定外でも、テント内は予定通り、広谷シェフの手料理で満足し、身体も温まりいつもの和やかな雰囲気だった。

しかし疲れすぎたのか、酒が進まない。まるでラッセルのようだ。明日の予定を、テントをデポし蝶槍までのピストンと決定し、早々の就寝。

 24日(土)

左手の雪庇を越えよう
左手の雪庇を越えよう

今朝もラッセルが始まる。気合いを入れて行くぞ。

30分程で樹林帯から抜け出し、広い沢筋を進む。今日は天気が良い。どんどん日が昇り、明るくなってきた。相変わらずのラッセルだけど気持ちが良いぞ。

先が良く見えるようになってきた。遠くに赤いテープを確認出来る。更に右手奥の方には夏道の指導標らしい物が見えてきた。久しぶりに見た気がしてなにやら嬉しい。

そちらに行かず、左側の尾根に乗ることにし、雪庇の具合を見ながらリーダーが取り付ける位置を探して進む。尾根に出られた。ここまで来ればラッセルとは暫くおさらばさ。

稜線上は雪のすぐ下がハイマツなので、踏み抜かないように注意しながら進む。

さぁ、あと一息だ。もうすぐ蝶ヶ岳山頂だ、頑張ろう。

直下で息を整えて一気に進む。

出た!山頂に出られた。オーッ。ウワァー!アァー。

蝶ヶ岳は目前だ
蝶ヶ岳は目前だ

皆一声発して、一瞬静かになって、景色を見る。

凄い景色だ。綺麗だ。

この別世界の感動は言葉に出来ない、

今ここに居る連中にしか分からない感動

なのだ。自分たちだけ、四人だけの世界が広がっている。病みつきになりそうだ。

暫くの間、目前の穂高連峰など山々を眺め、山名を確認しながら喜び合った。

すぐ下に蝶ヶ岳ヒュッテさらに蝶槍、その先に諦めた常念岳が良く見える。

こんな日に出会うことは三割くらいとか。

天気良し、景色良し、今日は最高だよ。

 さあ、蝶槍まで行こう

いつになく充実のショット
いつになく充実のショット

風は強いがこれまでのラッセルを思えばとても歩きやすい。

ワカンをヒュッテにデポし、アイゼンで進む。常念岳が近づいてくる。蝶槍まで来た。

常念岳は目前だが、あの400mを直登?いやいや諦めて良かったよ。十分満足した。

皆表情は喜んでいる。さあ帰ろう。下山は油断が成らない。気を付けて戻ろう。

ワカンに付け替えて下山する。今度は道があるのでドンドン歩ける、嘘のようだ。

 下山

テントを撤収していると、ちょうど次の登山者が上がってきた。ツボ足だよ。自分たちがラッセルしたんだ、と言ってやった。「ありがとう、助かりました。」と言ってくれた。

何だか嬉しいし、ちょっと誇らしいぞ。下山中に3人、2人と登ってくる。自分たちが・・とまた言ってしまった。相手は煩わしいかな。でも大声で叫びたい程苦しかったんだよ。

同時にこんな思いをしている人達がいて、自分も何処かで助かっている事に思いがいった。

それにしても充実した山行だった。リーダーの実力、行動をしっかり見させていただいたので、追いつくことは出来ないが、少しずつ覚えていきたいと思う。

みなさん、本当にお疲れ様。

写真をクリックすると大きな写真を表示します。

 T葉記


 ラッセルは楽しい??

このラッセル、いつまで続くの?
このラッセル、いつまで続くの?

と、リーダーは言うものの、荷物は重いし足は上がらず息が苦しくて、楽しむどころではない。男性3人がラッセルをして作ってくれた道を、ため息つきながら途方に暮れた面持ちでノロノロと進むH谷であった。

せっかくつけてくれた踏み跡も、登りきれずズルズルと滑り落ちる。山で苦手な場面は、地図読みに岩、沢・・といろいろあるけれど、これほどできなくて惨めな思いをしたことはない。

心の中は、「いつまで登るのかな」「誰かバテないかな・・・」

「でも自分から言うのは悔しい・・・」との思いが交錯する。だって朝6:30から歩き始めてもう9時間たっているのだ。でも「女の意地」。軟弱H谷にも意地がある。(一応ですが)「これだから女はダメだよな」と言われないよう、ノロノロ・ズルズル亀よりものろいペースで男性陣を追ってゆく。

ようやくリーダーが「目的地の蝶ヶ岳ヒュッテまでは無理」と判断。稜線手前に丁度良くテントを張れる場所を発見してくれた。ヤレヤレ、これでラッセルから開放される。もうラッセルしなくてもいい、あぁぁ〜幸せ!

 

常念岳をバックにしたリーダー
常念岳をバックにしたリーダー

翌日は空身で山頂をめざす。もちろん、昨日同様ラッセルである。夏道と違って冬は好きなように登れる。なので直登となるのだが、ラッセルで直登は辛い。

U田さん、K田さんはスイスイと雪を掻き分け登ってゆく。また出遅れてしまった。「稜線はきっと近いはず」と自分に言い聞かせ、またまたノロノロ追ってゆく。

途中で、リーダーからラッセルの極意を伝授される。ステップを大きく踏み込み、全身の重みをかけるのだ。体の重みは十分なのだが、なんせ足が上がらず体の重みをかけられないのだ。

一歩踏み出しただけで、息が切れる。と、雪と格闘(楽しんで?)いるうちに、やっと稜線にでた。もちろん、我々パーティー以外誰もいない。夏にはありえないこの静寂さ。天候も味方してくれ風もなく、目の前には槍から穂高までの絶景が広がる。苦労して登ってきたご褒美である。

「これだからやめられない」多分メンバー全員心の中で呟いていたことだろう。

リーダーの言う「ラッセルを楽しむ」域には、最後まで至らなかったけれど、今シーズン初めての雪山の楽しさを堪能した2日間だった。

写真をクリックすると大きな写真を表示します。

 H谷 記

 山行記の訪問者数 今月:21件 累計:866件

≪お知らせ・関連する山行記≫

≪お知らせ≫

会の紹介 松戸山の会の紹介です。約100名の仲間が関・・・

会員募集 これから始める初心者さんも、経験豊富なベ・・・


≪関連する山行記≫

焼岳 18年4月9日 前夜発 

雪山教室 北アルプス・五竜岳 15年5月3日-4日、前夜発 

雪山教室 北アルプス・表銀座縦走 14年5月3-5日 燕岳から表銀座を縦走する予定でしたが翌日・・・

雪山教室 北アルプス・表銀座縦走 14年5月3-5日 雪山教室、ゴールデンウィークの表銀座縦走・・・

雪山教室 北アルプス・表銀座縦走 14年5月3-5日 雪山教室、ゴールデンウィークの表銀座縦走・・・

爺ヶ岳南尾根 14年3月20-22日 爺ヶ岳は深い雪の中です。ジャンクションピ・・・

爺ヶ岳南尾根 14年3月20-22日 ジャンクションピーク手前の稜線にテン泊し・・・

爺ヶ岳南尾根 13年12月20-22日 爺ヶ岳のい南尾根を登りました。例年にない・・・

北アルプス 燕岳 13年11月16-17日 今年最初の雪山は燕岳へのテント山行です。・・・

北アルプス 燕岳 13年11月16-17日 合戦尾根から雪の稜線を登ると青空の下に槍・・・